健康管理

【基本】牛の体内で血中カルシウム濃度を維持する仕組みとは

血中カルシウム濃度が低下する「低カルシウム血症(以下低カル)」。 乳牛を飼っている酪農家にとって、一度は必ず直面する問題ではないでしょうか?実は、分娩後に牛が低カルになることを獣医学的には「分娩性低カルシウム血症(乳熱)」といいます。つまり、乳牛は分娩後以外のタイミングにも低カルになりますし、和牛でも低カルになることがあります。
子牛

下痢子牛の断乳を行うポイント

今回は、哺乳期の子牛が消化不良性の下痢を起こした際に行う断乳のポイントを解説します。断乳はダメージを受けた胃腸の粘膜を回復させることができますが、エネルギー不足や水分不足など気をつけなければならないポイントも存在します。断乳を実施する際には適切な方法で行い、子牛の全身状態が悪くなっていくようであれば早めに獣医師の診察を依頼するようにしましょう。
繁殖

AI時に排卵促進剤を投与するタイミングはいつ?

牛に人工授精(AI)を行う際、排卵促進剤を投与するタイミングに迷ってしまったことはありませんか?理想としては人工授精よりも前に排卵促進剤を投与しておくのがベストですが、実は人工授精と同時投与でも問題ないと考えられています。今回は、人工授精時の排卵促進剤の投与効果や投与のタイミングについて解説します。
治療

蹄病の応急処置と治療のポイント

今回は「蹄病の応急処置と治療のポイント」について解説します。蹄病になってしまったときに牧場でできる応急処置や、治療のポイント・ブロック(ゲタ)を装着するコツなどについてもご紹介しますので参考にしてみてください。特に、装着したブロックが1日で取れてしまう方は必見です…!
健康管理

抗菌薬の定義と現場でできる薬剤耐性菌対策

この記事では、ちょっとマニアックな「抗菌薬と抗生物質の違い」や「家畜に抗菌薬が必要な理由」について解説します。世界的な問題となっている薬剤耐性菌が家畜飼養者にとって身近な問題であることを理解し、自分たちの身を守るためにも抗菌薬の適正使用・慎重使用に努めましょう!
子牛

ヘソの病気を早く発見するためにできること~ヘソ総論②〜

今回は基本的な子牛のヘソの解剖学やヘソの病気の種類、触診の方法などについて解説します。ヘソの感染が深部へと進んでしまうと、全身性の疾患に移行するリスクがあり、命にかかわります。日ごろから予防対策をしっかりと行い、ちょっとでも異常を発見したら早めに診察を依頼するようにしましょう。
子牛

ヘソの病気を早く発見するためにできること~ヘソ総論①~

今回は「ヘソの病気を早く発見するためにできること~ヘソ総論①~」について解説します。「分娩室やハッチが衛生的&すぐにヘソを消毒をしたのに臍帯炎になった!」というご経験はありませんか?お産の状況と臍疾患は深く関係しており、特に臍帯が根元から切れてしまっている場合には注意が必要です。
予防

【生菌剤の基本】プロバイオティクスとプレバイオティクスの違いとは?

今回は牛用の生菌剤について解説していきます。善玉菌、悪玉菌、プロバイオティクス、プレバイオティクスなど、聞いたことはあっても実際どの成分がどれなのかよく分からない…と思ったことはありませんか?まずはプロバイオティクスとプレバイオティクスの違いを理解して、正しく生菌剤を使いこなしていきましょう!
予防

子宮内膜炎の予防対策(環境編)

前回の栄養編に引き続き、今回は子宮内膜炎の予防対策(環境編)についてです。分娩前と分娩時のシーンに分けて解説していきます。飼育環境の面でも子宮内膜炎予防のためにできることがたくさんあるため、ぜひいつものやり方を一度見直してより良い環境づくりをしていきましょう。
予防

子宮内膜炎の予防対策(栄養編)

Vol.6でご紹介した「子宮内膜炎の治療法」に付随して、今回はさらに深掘りした「子宮内膜炎の予防対策」について解説します。【栄養編(今回)】と【環境編(次回)】の2回に分けて配信しますので、ぜひチェックしてみてください!